鬼ポジハッピーメンヘラ日記

都内在住独身OL30代、発達障害の診断を受けました。ADHDとASDの併発だ!バリバリ高機能自閉感!歯ぎしりギギギの日々の暮らしをチョロくするための生活とツールの備忘録。服とか靴とか本とか大好き。人生はイージーモードが一番じゃい!明るく楽しいメンヘラ活動、途切れながらも続けて参るぜ。

児童は小説よりも奇なり。

なんだかとても好評でありがとうございます、前回の児童指導ブログ。 

hagishiri.hateblo.jp

 続編を早いこと書きたかった気持ちもあったんですけど、何しろ児童、ちゃんと実在する児童なもんですから、書いていいことも書いちゃいけないこともどんどこ起きてジェットコースターもいいところで、さすがは6月、年の谷間よ、といった風情でした。
大人もみんな6月はあかんかったよね。ついったで気圧が気圧がって言って死んでる大人を死ぬほど見ました。いわんや児童、本当に児童なので、大人よりもめちゃめちゃに繊細です。
2週に一回はバグっており、家族会議に参加したり、児童を寝かしつけるなども何回かやりました。もはや知らない仲ではありません。やたらディティールの細かい夢の話とかして来るのめっちゃ面白いからもっとやってほしい。


そんな毎週の児童バグ案件で一番面白かったのは、連日の湿気にやられてバグった結果多動が長じすぎてしまい、児童が頭突きをかましてきたことです。
児童を抱きとめてなだめたところ泣き出してしまい、仰向けで目にタオルを当てながらぽつぽつと、「さいきん…たいようのひかりをあびていないから…ほねがよわくなって…つかれやすくなっているのかもしれない…」と全編ひらがなで喋ってきました。
児童は太陽の光の恩恵で太陽系ができたことは理解しているあたりすげえなって思うんですけど、席替えで窓際から廊下に移った程度で太陽の光の影響がめっちゃ弱まると認識しているあたり、まだまだ児童で最高だなって思います。

しばらくはそのままの君でいて欲しい気持ちと、早くミクロとマクロをつなげて考えられるような思考力が身について欲しい気持ちとがめちゃめちゃ相反していて、おばちゃんはポーカーフェイスを保つのに必死です。
可愛すぎやしねえか、お前って生き物はよ。

そんなわけで前回のブログを書いてから1ヶ月程度とは思えないほど、いろんなことがありました。いいこともよくないことも、つらいこともたのしいことも、アホほどたくさん起きました。
そんな中でも、田中ポイントノートだけは、宿題やら勉強やらなんやらやるたびにちゃんと書いて、ちまちまシール貯めて、いろんなシール組み合わせて、貼っています。

雨の日も風の日もお母さんとけんかした日も、私に頭突きして来た日も、ちゃんと勉強する習慣がついてて、どうしても疲れちゃってできないときは、次の日の朝にします、とか、ちゃんと決めて先送りができるし、それを守れるようにもなりました。

田中ポイントノートに私が来る日を書き込んで、お小遣い帳をつけたい、と、継続と記録の楽しさに目覚めたようなそぶりを見せてきます。
おばちゃんははりきって新しいシールを買ってしまい、月に一回はロフトに行くようになってしまいました。

児童は、実在する児童なので、憎たらしいこともよくやります。
お前に人の心はあんのか?と思うようなこともすごくやります。
その度に児童の母は絶望するし、私は禅問答のような理論で叱り諭すし、わからないことは話していきます。
正直徒労感マジですげえ。何度言ってもやるときはやるもん、悪いこと。

でも、いろいろあった中で、児童が、

「また悪いことやっちゃうかもしれない、やらないって約束はできない、やらないように気をつけるけど、やっちゃったら嘘をついちゃうことになるから、やっちゃいけないことをすることになるから、約束はできない。やっちゃう気持ちをどう落ち着ければいいのか見えなくなっちゃう」

と話したことがありまして。

わりと近いタイミングで、児童が息をするように嘘をついていた時期があったので、「どうして嘘をつくのは良くないことなのか」という話をしたんですけど、ちゃんと自分の中に落とし込んで覚えてんだな、その上で矛盾とどう付き合えばいいか悩んでんだな、とじわっと泣きそうになったりもしました。


自分の中との衝動とどう戦うかをこのあと教えていけたらいい。

話も少しずつしていっているからだと思うんだけど、何でやっちゃいけないのか紙に書いて戦ったりもしてる跡があって、ああ〜きみとできるだけ一緒に戦う方法をおばちゃんは探して行きたい。

願うことしかできない自分が歯がゆい。他人にできることなんか限られてる。

それでも、私みたいな口うるさい大人のことを、好いてくれて、褒められたら照れ臭そうに笑って、こうしようね、という提案に、はい、って手をあげて笑う君は本当に尊いと思う。

お勉強どころか宿題ひとつまともにやれなくて、毎日お風呂にも入れずに明日出かける服のまま寝てた君が、今や毎日宿題をこなして、自主学習までして、お風呂に入って、パジャマを着て眠って、朝は眠そうながら起きて、朝ごはんを食べていること、君自身気づいてるかは知らんけど、できること、ちゃんと増えてるんやで。えらすぎるよ。

 

生きてるだけで田中ポイント百万ポイントなんですけど、それをやっちゃうとぼくがライトなサリバン先生をやってる意味がなくなるので、一生黙っていることにします。


天変地異が起きた後にひとすじ咲いた花が残るような、漫画みてえなことを児童は普通に日常として連れて来るので、いやはや、子供とは本当に、人とは本当に、値千金どころではない宝物だという気にさせられます。

夏休みが来ます。
児童は、夏休みの宿題を速攻で終わらせて田中さんとやりたいことをたくさんリストアップしてくれてるんですけど、人が飼ってない動物がめちゃめちゃ得意じゃない私と猫カフェうさぎカフェに行きたいと言っておるらしく、動物が得意じゃねえ人間もいるんだよ、という、イレギュラーな人間教育を実地でやることになりそうです。いきなり児童にとって想定外の事態が待ち受けております。
あらゆるものが教材だ。
一緒に歩いて行こうぜ、ちびっこ。
きみの咲かす花は本当に、大人が知らない色をしてるんだぜ。もっと見せてくれ。俺たちの希望だ。


さて、来週も会いに行って来ます。